ワカキ ツネカ   Wakaki Tsuneka
  若木 常佳
   所属   福岡教育大学  大学院教育学研究科 教職実践研究ユニット
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/12
形態種別 単行本(学術書)
標題 大村はまの「学習の手びき」についての研究ー授業における個性化と個別化の実現ー
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 風間書房
総ページ数 370
著者・共著者 若木常佳
概要 指導者には個性化と個別化を常に往還しながら,その個ならではの位置づけを模索したり昇華する機会を準備し,その個の能力の伸長と全体のハーモニーを調整することが求められる。しかし,日本の多くの教師にはこうした個性化につながる個別化の指導に対する知識やイメージを持っておらず,流行となりつつある協同的な学習スタイルやアクティブラーニングを教室に持ち込んでも,真に他者性と自己の独自性を認識し,自己肯定と他者尊敬の中で,自己と他者の相互が力を発揮し伸ばし合うことや個々の主体性を確保する学習は成立しにくい。  
  こうした課題に対応すべく,本研究では個性化と個別化を実現するための重要なアイテムとなる大村の「学習の手びき」の特性を明らかにし,一般的教室での国語科の指導において個性化と個別化を実現するための方法を示した。それとともに,大村の「学習の手びき」を先行実践として追究することが,教師の教育観の変容に資することを実例をもって示し,個性化と個別化を常に往還する意識を持った教師を育てるための道筋についても提示した。