コハグラ カオリ
古波藏 香 所属 福岡教育大学 教育学部 学校教育研究ユニット 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 平和教育に関する批判的考察―被害者性に共感することの問題性― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 道徳教育方法研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本道徳教育方法学会 |
巻・号・頁 | (18),21-30頁 |
総ページ数 | 30 |
著者・共著者 | 古波藏香 |
概要 | 本論では,戦争の記憶の継承に際し,戦後日本の教育が戦争の被害体験者への共感という教育方法を採用してきたことによって生じた問題を指摘した。その問題とは,個人の経験に共感を寄せることに終始してしまっていること,そして,そのために,戦争の構造理解が看過されてきたということである。こうした,問題の解決策を対象者の心情に求めることや,「被害―加害」という二項対立図式で事象を捉える構造への批判は,たとえば,人権教育など,今日的な道徳的諸課題を原理的に検討するための枠組みを提供するものである。 |